猫を飼育するうえで、絶対に防ぎたいトラブルのひとつが「脱走」です。猫が家から脱走してしまった場合、無事に再会できる保証はどこにもありません。
そこで今回は、猫が脱走しやすいタイミングや脱走防止策などについて、愛玩動物看護師の小野寺温先生に伺いました。
猫はどんなタイミングで脱走するの?

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ねこのきもち投稿写真ギャラリー
窓を開けて外の風を感じさせる、ニオイをかがせる、鳥の鳴き声を聞かせるなどは、猫にとっていい刺激になります。しかし、網戸から猫が脱走してしまう事故が少なくないのも事実です。網戸をしっかりと閉めていたとしても、猫が自分で網戸を開けたり破ったりして脱走することも少なくありません。
また、室内設備の点検などで業者が家の中に入る際、玄関を開けて作業をすると、そこから猫が逃げてしまうケースもあります。窓だけでなく、玄関からの脱走防止対策も考えておくといいでしょう。
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猫の脱走トラブルを防ぐ方法

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ワイヤーネットで網戸をガードする
窓を開けて網戸にするときは、猫が網戸に触れないよう、窓枠に100円ショップなどで購入できるワイヤーネットを挟んで設置する方法が手軽です。設置の際は、ワイヤーネットの幅以上に窓を開けないよう注意しましょう。
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猫をベランダに出さない
ベランダを開放していると、脱走だけでなく、猫が落下する危険もあります。飼い主さんが近くにいたとしても、猫をベランダに出さない習慣をつけましょう。
長く玄関を開けるときは猫をケージなどに入れる
玄関のドアを長く開けておく必要がある場合は、事前に猫をケージや個室に隔離して、玄関にアクセスできないようにしておきましょう。
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玄関先に猫用の脱走防止扉を設置する
愛猫が玄関からの脱走を狙うタイプなら、市販されている専用の脱走防止扉を設置しておくと安心です。扉の上部に隙間があると、そこから脱走するおそれもあるため、天井近くまでガードできる商品のほうがベターでしょう。
こんな猫はとくに注意が必要!

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どんな猫でも脱走対策は必須ですが、とくに脱走対策に力を入れるべき猫のタイプは、以下のとおりです。
・外で暮らした経験がある猫
・去勢、避妊手術を受けていない猫
・外に興味があり、若くて活発な性格をしている猫
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猫の脱走は、飼い主さんの工夫で防ぐことができます。愛猫を守るためにも、ふだんから脱走対策を万全にしておきましょう。
お話を伺った先生/小野寺温先生(帝京科学大学講師 愛玩動物看護師)
参考/「ねこのきもち」2025年4月号『「この時季ありがちなリスクは?」解いて知識を深めよう! クイズ 猫の春トラブル』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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