猫は日頃から床で過ごすことが多く、ほこりがつきやすい生活をしています。基本的にきれい好きな動物なので、全身を清潔に保つためにセルフグルーミングをしていますが、それだけでは取りきれない汚れも。
そこで今回は、蒸しタオルを用いたお尻や爪などの部分ケア方法について、トリマーの齋藤美香さんに伺いました。
ケアの前に事前準備しよう

引用元:
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
蒸しタオルでお手入れをする前に、ブラッシングで猫のムダな毛を取り除いであげましょう。そうすると皮膚の通気がよくなり、蒸しタオルでのケアをした際の気持ちよさを感じやすくなります。
蒸しタオルを作るときは、フェイスタオル全体を水でぬらして数滴残るくらいに絞り、600Wで30秒ほど温め、ほぐしたときに気持ちのいい温かさになっていればOKです。ドライ用に、乾いたタオルを1枚用意しておくといいでしょう。
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お尻のケア方法
では、お尻のケア方法からご紹介します。
(1)タオルを広げて外側に向かって拭く
(2)毛に汚れがついているときは、つまんでスライドさせる
しっぽを軽く持ち、肛門から外側に向かって手早く拭きましょう。長毛の猫はお尻まわりの毛に汚れが絡まっていることがあるので、その場合は汚れた部分の毛を蒸しタオルで10秒ほどつまんでふやかしてから取り除き、毛先に向かって滑らせるように拭き取ってください。
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嫌がるときはひざにのせるのも手
肛門まわりのケアを嫌がる猫は、ひざの上にのせてあげるのがおすすめ。飼い主さんと密着できるので、落ち着く場合があります。
爪のケア方法
続いては、爪のケア方法です。
(1)肉球を軽く押して爪を出す
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(2)親指と人さし指でつまむように拭き取る
爪の根元には、皮脂の汚れがたまっていることがあります。片手で肉球を押して爪を出したら、もう片方の親指と人差し指で爪をつまむようにして、タオルで根元からしっかりと拭き取りましょう。
汚れがひどいときは綿棒を使ってみても
汚れがひどい場合は、ぬらした綿棒で拭いてもOKです。
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あごのケア方法
最後にご紹介するのは、あごのケア方法です。
(1)じんわりとあご全体を温める
下へ向かってゆっくりと拭く
あごの毛穴に皮脂が詰まると、あごニキビの原因に。まずは猫の体を両腕で保定し、あご全体に蒸しタオルを5秒ほど当てて温めましょう。じんわりと温まったらそのまま毛並みに沿って、ゆっくりと5回ほど拭き取れば完了です。
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部分的な汚れの場合は円を描くように
部分的に汚れている場合は、円を描くように拭いてきれいにしてあげましょう。
ケアをする際は、寄生虫に感染していないかどうかなど、皮膚の健康状態のチェックを併せて行うのがおすすめ。また、蒸しタオルのケア後に体がぬれている場合は、乾いたタオルでやさしく包み、タオルドライをしてあげてくださいね。
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お話を伺った先生/齋藤美香さん(猫専門出張トリマー「Felien」代表 ホリスティックケアアドバイザー ペットマッサージ・メディカルアロマセラピスト)
参考・写真/「ねこのきもち」2025年5月号『汚れも取れて猫、キモチイイ~♪ さっぱり 蒸しタオル浴』
文/東里奈
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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