キャットタワーでくつろいでいるのは、エキゾチックショートヘアのうにゃくん(取材時1才3カ月)。その上段には飼い主の@uchinounyaさんが趣味で習っているという、フラワーアレンジメントの作品が飾られています。

引用元:
@uchinounya
しかしなぜ、猫が使うためのキャットタワーに、作品が飾られているのでしょうか。飼い主さんがここに作品を飾ったのには理由があるのです。
飼い主さん:
「うにゃが触って誤食などすると危険なので、うにゃと暮らし始めてから作品を飾る場所に困っていました。このキャットタワーは半年以上登っていない状態だったので、もう登らないだろうと思い作品を飾ってみたのですが、うにゃはこの日、作品を飾った途端にキャットタワーに駆け上がり、宇宙船でくつろぎだしたんです」
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猫が「予想外の行動」をするのは“あるある”!?

引用元:
@uchinounya
うにゃくんの安全面を考慮し、もう使わないであろうキャットタワー(最上段)に、作品を飾ることにした飼い主さん。しかし、うにゃくんの予想外の行動により、作品はまた別の場所に移動させることになってしまったのだとか。
このときの様子を飼い主さんがInstagramに投稿すると、「使わないと思った瞬間使うのあるあるですね」「使わないから片付けようかなと思うと使いだす、我が家でも歴代にゃんずあるあるです」といった共感の声が。
猫飼いさんには、よくある出来事なのかもしれませんね。
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うにゃくんが半年以上ぶりにキャットタワーに登った理由とは

引用元:
@uchinounya
うにゃくんがまたキャットタワーに登り始めた理由について、飼い主さんはこう推測しています。
飼い主さん:
「上を気にしていたので、見慣れない植物に触ってみたかったんだと思います。もう片付けようかと思っていたキャットタワーをまた使ってくれたのはうれしかったのですが、登ってほしくないタイミングに限ってなぜ……という気持ちにもなりました」
飼い主さんは少し“複雑な気持ち”になってしまったようです。
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【獣医師解説】うにゃくんの行動から読み取れる心理とは

引用元:
@uchinounya
ここからは、うにゃくんの行動から読み取れる心理などについて、ねこのきもち獣医師相談室の山口みき先生にお話を伺います。
――半年以上登っていないキャットタワーに、飼い主さんが「もう使わないだろう」とフラワーアレンジメントの作品を置いてみたところ、うにゃくんはすぐに駆け上がってくつろぎ始めたそうです。こうしたうにゃくんの行動からは、どのような心理が読み取れますか?
山口先生:
「うにゃくんはキャットタワーを自分の縄張りと認識していて、“縄張りを取られる”などと感じたのではないでしょうか。あるいは、野生では木の上を安全な場所として好むため、飼い主さんが植物を置いたことで、それに近い魅力を感じたなどの理由も考えられます」
――猫は高いところを好む印象がありましたが、キャットタワーに登りたがらない猫もいるのでしょうか?
山口先生:
「猫は本来、高い場所を猫の安心スポットとして好む傾向がありますが、キャットタワーの魅力が足りない、気に入らない点がある場合は登りたがらないことがあります。この場合、素材や高さ、設置場所を工夫することで、猫は登ってくれるかもしれません。また、キャットタワーに登っている際に、怖い・痛いなどの嫌な思いをした場合は、登るのを避けるようになるでしょう」
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この日うにゃくんがキャットタワーに登ったのには、野生の本能が関係しているのかもしれません。
写真提供・取材協力/@uchinounyaさん/Instagram
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・山口みき先生)
取材・文/長谷部サチ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年6月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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