「愛猫のフードの好き嫌いに困っている」という飼い主さんもいるようです。
そこで、ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、実際どのくらいの猫が好き嫌いをしているのか、アンケート調査を実施。この記事では、その調査結果をご紹介しながら、猫の好き嫌いについてねこのきもち獣医師相談室の山口みき先生に解説していただきました。
愛猫はフードの好き嫌いがある?

引用元:
猫のフードの好き嫌いに関するアンケート(ねこのきもちWEB MAGAZINE)
今回のアンケートでは、「愛猫はフードの好き嫌いがありますか?」という質問に対し、70%の飼い主さんが「はい」と回答しました。
そこで、「はい」と回答した飼い主さんに「愛猫にはどのような好き嫌いがありますか?」とお聞きしたところ、以下のような回答が寄せられたので一部ご紹介します。
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猫の好き嫌いについて獣医師に聞いた!

引用元:
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ここからは、ねこのきもち獣医師相談室の山口みき先生にお話を伺います。
――アンケートの結果、7割の飼い主さんが「愛猫にフードの好き嫌いがある」と回答しました。猫が好き嫌いをする理由について教えてください。
山口先生:
「猫はもともと警戒心が高い動物です。また、野生では捕食した小動物を食べて生活しているため、傷んだものや危険なものを食べないような本能も備わっています。猫が好き嫌いをするのは、こうしたことと関係しているでしょう」
――飼い主さんからは「ウエットフードよりもドライフードが好き」「肉より魚系の味が好き」といった回答が多く寄せられました。それぞれどのような理由が考えられますか。
山口先生:
「猫が特定のフードを好む理由は、食べなれている、風味や噛み応え、歯ざわりが好きなどが考えられます。ドライフードではなくウエットフードが好きな猫もいるので、猫の好みによるものでしょう。
また、味についても好みによるものですが、肉に比べると魚のほうが香りが立つ印象があります。猫は嗅覚も非常に発達していますから、魚の香りにそそられるのかもしれませんね」
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好き嫌いの多い猫にフードを食べてもらうコツ
最後に、好き嫌いの多い猫にフードを食べさせるコツや注意点などについて、教えていただきました。
山口先生:
「風味、食感、形状をポイントに、いろいろなフードを試してみるとよいでしょう。いくつかのフードを同時に試す場合は、小皿に入れて香りが混ざらない程度に離して置いてみてください。
また、落ち着いて食べられるよう、食餌環境を整えると食べることもあります。特に同居猫がいる場合は、落ち着かないから食べられないというケースもあります。そして、フードを出してから30分を目安に、食べないものは静かに片づけましょう。食べないからといって、食べるまでほかのものを与えずに粘るのはやめてください。猫は体調を崩しても食べたくないものは決して食べませんので、食べるフードを与えてください。
なお、運動させておなかを空かせる、遊びのなかでフードを与えてみる、少し温めて香りを立たせる、ひげが当たらない大きさで食べやすい高さの食器に替える、といった工夫も取り入れやすいのでおすすめです」
愛猫の好みに合ったフードを見つけられるとよいですね。
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(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・山口みき先生)
取材・文/長谷部サチ
※アンケートコメントは飼い主さんがご自身の体験を回答したものです。
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2025年7月時点の情報です。
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