猫といると幸せを感じるのは、オキシトシンという“幸せホルモン”が分泌されるから。このホルモンにより、人は「赤ちゃんに対する母親の気持ち」に似た愛しさを感じるのです。
また、近年の研究では、猫との交流が人の健康にも影響を及ぼしていることがわかってきました。帝京科学大学助教の永澤巧先生に、気まぐれな猫が人に与える影響について教えてもらいました。
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気まぐれな猫が人に与える影響を調査

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ねこのきもち投稿写真ギャラリー
「呼んでも来ない」「仕事をしていると邪魔しに来る」のように、猫の行動は自由気まま。そんな気まぐれなところは猫の魅力でもありますが、その行動が人にどのような影響を与えているのかを調べた研究があります。
その研究では29名の参加者を対象に、研究室で暮らす猫と、4つのカテゴリーで交流をしてもらい、交流中の前頭前野(実行機能などの高次認知機能を担う部位)の活動を測定する実験を行いました。また、参加者に各交流の成功率を自主的に評価してもらうことで、猫の気まぐれ度も調査しています。
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交流した4つのカテゴリー
研究から、交流中は脳が活性化していることが判明

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調査の結果、どの交流でも前頭前野が活発化することがわかりました。成功率がもっとも低い「指示・命令する」は、いちばん脳が活発化しているという結果に。
この「指示・命令する」の交流で前頭前野がいちばん活発化したということは、猫が気まぐれな反応をして人が期待する行動をとらない場合に、脳はより強く刺激されるということ。猫との交流は、親が子を思うような慈愛の気持ちをもたらすだけではなく、穏やかな興奮ももたらしているようです。
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別の研究では、心に影響している可能性も!

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別の研究からは、人と猫の交流中は人の心拍数が増え、一種の興奮状態になっているとの結果も。それが、オキシトシンの分泌増加と関連している可能性が示されています。
「どうすれば指示どおりに動いてくれるのだろう?」「一緒に遊んでくれるかな!?」という猫への期待と不安が入り混じった悩ましい気持ちが、健やかな脳と心を育んでいるのかもしれません。
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猫とふれあうときに感じる“幸せな気持ち”と“興奮”が、人の健康に効果的であることがわかりました。愛猫との尊いスキンシップタイムは、猫と人の健康に役立っていたのです。
お話を伺った先生/永澤巧先生(帝京科学大学助教)
参考/「ねこのきもち」2026年2月号『科学的な研究結果から、考えてみました。なぜ私たちは、猫といるとこんなにも幸せなのか?』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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