じゃらしで遊んでいるときや、おもちゃに飛びついたあと、愛猫が急に両後ろ足で“けりけり”することはありませんか? 楽しそうに見える一方で、激しい様子に「興奮しすぎ?」「怒っているの?」と気になる飼い主さんもいるでしょう。
遊び中に見られるけりけり行動の理由や注意点などについて、ねこのきもち獣医師相談室の山口みき先生に伺いました。
遊び中のけりけりは本能的な行動
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引用元:
ねこ のきもち 投稿 写真 ギャラリー
おもちゃを前足でしっかり抱え込み、後ろ足でリズミカルにけりけりする姿は、猫らしいしぐさのひとつです。この行動は、獲物を捕らえたあとに後ろ足で攻撃する本能的な動きがもとになっていると考えられています。
野生での狩りでは、前足や口で獲物を押さえつつ、後ろ足で強く蹴ることで仕留めます。室内で暮らす猫にとっても、遊びは狩りの疑似体験。そのため、けりけりは怒りや不満ではなく、遊びに夢中になっていたり興奮しているサインである場合が多いでしょう。
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怒っているわけではない? よくある誤解
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ねこ のきもち 投稿 写真 ギャラリー
勢いよくける様子を見ると、「機嫌が悪いのでは」と心配になる飼い主さんもいます。しかし、遊びの流れのなかで自然に見られるけりけりは、遊びに夢中になっているゆえの行動です。
ただし、黒目が大きく開く、耳を伏せる、唸る、けりけりがエスカレートしていく場合は、興奮が高まりすぎている可能性があります。
様子を観察し、興奮がエスカレートしてくる様子がある場合はおやつなどでいったん気を逸らしている間にけりけりしているものを片づけるなど、リセットするタイミングをつくるといいでしょう。また、他の遊びで発散する機会もつくってみましょう。
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エスカレートしたら注意して
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ねこ のきもち 投稿 写真 ギャラリー
次のような場合は、基本的には心配しなくてよいと考えられます。
①おもちゃに対してのみけりけりする
②遊び終わると落ち着いている
③体調や食欲など、日常の様子に変化がみられない
一方で、
①人の手足にけりけりする
②けりけりしていると興奮がエスカレートする
③遊び終わった後も興奮が続く
このような状況は、発散不足などによるストレスを抱えていることがあります。気になることがある場合は、かかりつけの動物病院に相談してみましょう。
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飼い主さんができる上手な対応
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遊び中のけりけりを安全に楽しむためには、いくつかの工夫があります。
①遊ぶときは、人間の手ではなくおもちゃを介して遊ぶ
②興奮が高まりすぎる前に切り上げる
③けりけり用のおもちゃを用意する
こうした対応をとることで、猫の本能を満たしながら安全に遊ぶことができます。
遊び中のけりけりは、多くの場合、猫が夢中になっている証ともいえる行動です。過度に心配せず、様子を見極めながら関わることで、飼い主さんと愛猫の時間はより楽しいものになるでしょう。
文/ねこのきもちWeb編集室 監修/いぬ・ねこのきもち獣医師相談室
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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