猫の病気やケガを早期発見するためには、「いつもと違う」行動に気付くことが大切です。愛猫の行動を意識的に見ることで、気付けることがたくさんあります。今回は愛猫の行動を観察するときのチェックポイントや考えられる病気・トラブルについて、モノカどうぶつ病院院長の小林清佳先生に教えていただきました。
意識的に見るだけでも気付けることがたくさん

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ねこのきもち投稿写真ギャラリー
体に触れるスキンシップだけではなく、観察したり見守ったりすることも大事なコミュニケーションです。猫の不調は行動やしぐさにもあらわれやすいので、いつもと違いがないかチェックしてあげてください。ここからは、猫の行動を観察するときのチェックポイントと、考えられる病気やトラブルについて解説します。
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遊ぶときの様子

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猫の本能を満たす遊びは、猫と飼い主さんにとって互いに楽しいコミュニケーションです。しかし、猫に不調があると「いつもの動き」や「いつもの反応」をしなくなるため、異変に気付くきっかけになります。
いつもより運動量が少ない、すぐ遊ぶのをやめる
呼吸疾患などがあり、息が上がりやすくなっているのかも。いつもはおもちゃに食いつく猫があまり反応しない場合も、体調不良のサインの可能性があります。
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いつもよりジャンプをためらう
ケガや靭帯・関節の異常、骨や筋肉の異常などの可能性が。
ポーズや居場所

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楽に休める姿勢や安心できる場所は、猫によっておおむね決まっているものです。しっかりと把握して、異変に気付けるようにしましょう。
いつもと違う体勢で休んでいる
ずっと香箱座りをしている場合、寝る姿勢がとれないのかも。また、決まった体側を必ず下にして寝るのは、呼吸器疾患などの疑いが。
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いつもと違う場所にいる
いつもの場所にいると何らかのストレスがある場合や、痛みや不調を抱えていて人や同居猫から隠れようとしている可能性があります。
食べっぷり

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食欲は健康のバロメーター。フードを出したときの反応や食べる速さなども観察し、気付きのヒントにしましょう。
食べる量が少ない、急によく食べる
明らかな食欲の低下は、あらゆる病気が疑われます。逆に急によく食べるようになった場合、糖尿病や甲状腺機能亢進症などの疑いも。
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食べている途中にこぼす
いつもはこぼさない猫がこぼすようになった場合は、口腔内のトラブルが考えられます。
歩き方

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猫にケガや不調がある場合、何気なく室内を歩く姿にも変化が見られることが。いつも通りの歩き方かどうか、意識して観察しましょう。
足を引きずっている
ケガや骨折、関節の異常のほか、神経疾患や動脈血栓塞栓症などの可能性があります。
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かかとを床に付けて歩く
骨折・打撲などのケガの可能性のほか、糖尿病が進行した猫にも見られる歩き方です。
まっすぐ歩けない、ふらつく
脳や神経の病気のほか、重度の貧血、動脈血栓塞栓症などの可能性があります。
物にぶつかる
神経系または筋骨格系の異常や、視力が低下している可能性が。
水を飲む量

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猫の健康維持に水は不可欠ですが、飲水量がいつもより増えすぎても減りすぎても心配です。1日に飲んだ水の量を1週間、毎日はかって平均値を出し、愛猫のふだんの飲水量を把握しておくのが理想です。
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いつもの倍以上飲む
糖尿病などホルモン系の病気や腎臓疾患、子宮蓄膿症などの可能性があります。
急に飲水量が減る
口内疾患のほか、あらゆる病気が疑われ、危険な状態の可能性があります。
排せつ

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とくに泌尿器系・消化器系の病気は、排せつの様子の異変から気付くケースが多くあります。近くで見られると落ち着かない猫が多いので、猫がトイレに入ったら離れた場所から見守りましょう。排せつ物のチェックも忘れずに。
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トイレの出入りを繰り返す
膀胱炎による残尿感で、繰り返しトイレに出入りしている可能性があります。
排尿時に叫ぶように鳴く
尿石症による排尿時の痛みや、便秘症により便が出にくくて鳴いている可能性があります。
オシッコの量がいつもより多い
慢性腎臓病や糖尿病による多飲多尿の可能性があります。
排せつ後に吐く
便秘や病気による排便困難などの可能性があります。
排せつのポーズがいつもと違う
膀胱炎や尿石症、尿路閉塞などにより、排尿時に痛みを感じているのかもしれません。このほか、関節や筋肉に痛みがあって、いつもの体勢がとれない可能性も。
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猫の行動を観察するだけで、異変に気付ける可能性が高まります。愛猫の健康長寿をサポートするためにも、ぜひ意識してみてください。
お話を伺った先生/小林清佳先生(モノカどうぶつ病院院長)
参考/「ねこのきもち」2026年2月号『猫の日記念1 日々「見て」「触れて」こそ気付ける異変もあるから。愛猫の健康長寿TOUCH&WATCH』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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