昨日まで甘えてきたのに、ある日突然そっけなくなったり、近づくと逃げたりすることはありませんか? 普段の生活の中で急に態度が変わると、飼い主さんは何があったのか分からず不安になりますよね。嫌われたのかな、体調が悪いのかなと考えてしまうことも。
今回は、猫の態度が変わる背景や、飼い主さんが確認したいポイントなどについて、ねこのきもち獣医師相談室の原先生に伺いました。
続きを読む
突然の態度変化は「環境の変化」や「経験の積み重ね」が影響することがある

引用元:
ねこ のきもち 投稿 写真 ギャラリ
猫は、日々の小さな変化を敏感に感じ取る生きものです。飼い主さんの生活リズムが変わった、家の中の配置が変わった、来客が増えた、工事や外の音が続いたなど、環境の違いが重なると、急に警戒心が強くなる場合があります。
飼い主さん側では些細に思えても、猫にとっては安心できる条件が崩れたように感じることもあるようです。
また、抱っこや爪切り、投薬など猫が苦手な出来事が続いた後に、近づくのを避けるようになるケースも考えられます。ある日突然に見えても、猫の中では不安や苦手が積み重なって表面化していることがあります。
続きを読む
ただ「距離を取りたいだけ」のことも

引用元:
ねこ のきもち 投稿 写真 ギャラリ
態度が変わると、飼い主さんは自分に原因があるのではと落ち込みやすいですよね。けれど、猫は気分や体調、周囲の刺激によって、人との距離を調整することがあります。触られる回数が多い日が続いたり、構われ方が猫の好みに合わなかったりすると、いったん距離を取って落ち着こうとする場合もあります。
また、成長や季節によって過ごし方が変わり、以前ほどベタベタしなくなることもあります。愛情がなくなったのではなく、猫なりに快適な距離感を選んでいる可能性があると考えるとよいでしょう。
続きを読む
違和感が続くときは注意が必要

引用元:
ねこ のきもち 投稿 写真 ギャラリ
心配しなくてよいのは、態度が変わっても食欲や排泄、睡眠、動き方が普段通りで、家の中で落ち着ける場所ではリラックスしているケースです。近づくと逃げても、少し距離を取ると同じ部屋で過ごす、目が合うとゆっくり瞬きをするなど、信頼が残っているサインが見られることもあります。
注意が必要なのは、元気がない、食欲が落ちる、隠れて出てこない、触られるのを極端に嫌がる、鳴き方が変わるなど、体調面の変化が同時に出ている場合です。急な態度変化の裏に不調が隠れていることも考えられるため、違和感が続くときは動物病院に相談しましょう。
続きを読む
まずは安心できる環境を整えて

引用元:
ねこ のきもち 投稿 写真 ギャラリ
突然そっけなくなったときほど、飼い主さんは理由を知りたくなります。けれど、焦って距離を詰めると、猫の警戒が強まることがあります。まずは安心できる環境を整え、猫が自分から近づける状態を作るのが大切です。
①無理に触らず、近づく頻度を一度減らす
②猫の定位置や隠れ場所を確保し、静かに休める場所を守る
③声かけは短く穏やかにし、追いかけない
④遊びやおやつは猫の様子を見ながら少しずつ再開し、良い体験を積む
⑤生活リズムや家の中の変化を振り返り、猫が苦手な刺激を減らす
猫の態度が変わったときは、飼い主さんが悪いと決めつけなくて大丈夫です。猫が安心を取り戻せるように見守り方を調整していくと、少しずつ距離が戻ってくる場合もあります。
文/ねこのきもちWeb編集室 監修/いぬ・ねこのきもち獣医師相談室
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
記事一覧に戻る