床でゴロンとしたときに、愛猫がお腹を見せることはありませんか? 無防備に見える姿がかわいくて、ついなでたくなる一方で、触った瞬間にケリケリされたり、急に逃げられたりして戸惑う飼い主さんもいるかもしれません。
今回は、猫がお腹を見せる理由や、触れてよいタイミングの見極め方などについて、ねこのきもち獣医師相談室の原先生に伺いました。
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お腹を見せるのは信頼のサイン。でも、なでてほしいとは限らない

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ねこ のきもち 投稿 写真 ギャラリー
猫がお腹を見せる姿は、安心している状態を表していると考えられています。周囲に危険がないと感じ、リラックスできているときに寝転がって体を伸ばし、お腹を上に向けることがあります。飼い主さんのそばでそのしぐさをするなら、環境や相手に対する安心感が背景にあることも多いでしょう。
ただし、ここでよくある誤解が、「お腹を見せた=なでてほしい」という受け取り方です。猫にとってお腹は急所でもあるため、見せることと触られることは別問題の場合があります。見せているだけで満足している猫もいれば、触られると反射的に身を守る行動が出る猫もいます。
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なでていい?見極めは「体の力」と「しっぽ・耳・目」に出る

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飼い主さんが判断しやすいのは、猫の体全体がゆるんでいるかどうかです。お腹を見せたまま呼吸が落ち着いている、まぶたが重そう、手足の力が抜けているときは、警戒が少ない状態のことがあります。
一方、触ろうとした瞬間に体がこわばる、しっぽが強くパタパタ動く、耳が後ろに倒れる、目が見開くなどが見られるときは、触られたくない合図の可能性があります。お腹に手を伸ばす前に、まずは顔まわりやあご下など、猫が触られやすい部位で猫の反応を確かめると安心です。
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急にお腹を触られるのを極端に嫌がるような場合は注意

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いつもは嫌がらないのに、急にお腹を触られるのを極端に嫌がるようになったら、注意が必要です。その他、触れなくてもお腹をかばうように丸まる、いつもは好む抱っこを嫌がる、食欲が落ちるなど、行動の変化が続くときは、お腹の違和感や痛みが感じている可能性もあります。気になる様子があれば早めに動物病院を受診するとよいでしょう。
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飼い主さんができる安全な触れ方と、距離の縮め方

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お腹を見せたときに触ってよいか迷う場合は、猫のペースを最優先にすると失敗が減ります。次の工夫もおすすめです。
①手を出す前に声をかけ、近づく速度をゆっくりにする
②いきなりお腹に触れず、顔まわりや首の横を軽くなでて反応を見る
③嫌がるサインが出たらすぐやめ、追いかけて続けない
④短時間で終え、猫が落ち着いたまま離れられるようにする
⑤触れたあとは遊びやごほうびなど、良い体験で締めくくる
お腹を見せる行動自体は、飼い主さんのそばが安心できる場所になっている証拠のひとつと考えられます。無理になでなくても、猫が安心してゴロンとできる関係が続いていれば十分です。
猫のサインを大切にしながら、少しずつ触れ合いを重ねていけるとよいですね。
文/ねこのきもちWeb編集室 監修/いぬ・ねこのきもち獣医師相談室
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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