愛猫の名前を呼ぶと、しっぽを立てて近づいてきたり、別の部屋からひょこっと顔を出したりすることがありますよね。反対に、何度呼んでも来ない日もあったり。
今回は、猫が呼びかけに反応する背景や接し方のコツなどについて、ねこのきもち獣医師相談室の原先生に伺いました。
名前を呼ぶと来るのは「安心できる合図」になっているから

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ねこ のきもち 投稿 写真 ギャラリー
猫が名前を呼ばれて近づくのは、呼びかけ自体が安心できるサインとして定着していると考えられています。飼い主さんの声のトーンや距離感がいつも穏やかで、呼ばれた先に嫌な出来事が起きにくいと学ぶと、猫は自分の判断で近づきやすくなります。
また、猫はその日の体調や気分で行動が変わり、周囲の環境もよく見て行動しています。静かな室内でリラックスしているときは反応しやすい一方、眠い、警戒している、遊びに集中しているなどの場面では、呼びかけに応じにくいこともあります。
来るか来ないかは、猫が飼い主さんを信頼しているかだけで決まるわけではない点も押さえておくと安心です。
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来ない=嫌われた、とは限らない

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名前を呼んでも来ないと、飼い主さんは嫌われたのかなと不安になることがありますよね。ですが、猫の行動の基準は、人の好き嫌い以外に理由があります。
たとえば、呼ばれた後に抱っこや爪切り、投薬など猫が苦手なことが続くと、猫の中での呼びかけが「警戒の合図」になってしまっているときです。逆に、来る猫は、呼ばれた先で撫でられる、遊べる、おやつがもらえるなど、良い経験が積み重なっている場合があります。
飼い主さんの愛情が足りないのではなく、猫が日々の経験で学習している内容に人の考えとズレがあるだけのことも多いようです。
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心配しなくてよいケースと注意が必要なケース

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心配しなくてよいのは、名前を呼んで来ない日があっても、食欲や排泄、睡眠、遊びなど普段の様子がいつも通りで、近くに来る場面もあるときです。耳だけ動かす、しっぽが少し揺れる、目線だけ向けるなど、近づかなくても反応を示すこともあります。
注意が必要なのは、これまで呼べば来ていたのに急に反応が鈍くなった、呼びかけに驚くようになった、寝ている時間が増えた、食欲が落ちたなど、生活の変化が同時に見られる場合です。体調不良やストレス、加齢による変化が隠れている可能性もあるため、気になる状態が続くときは動物病院に相談するとよいでしょう。
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飼い主さんができる「来やすい呼びかけ」の作り方

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名前を呼ぶと来る行動は、無理に教え込むというより、猫が来たくなる状況を整えることが大切です。普段の生活の中で、次の工夫を取り入れてみてください。
①呼ぶときは短く、やさしい声量にする
②来たときは軽く撫でる、少し遊ぶ、小さなごほうびなど良い体験で終える
③来ないときは追いかけない
④呼びかけ=嫌なこと、にならないように嫌がるケアの前に呼び続けない
⑤隠れ場所や高い場所など猫が安心できる場所を増やす
呼べば必ず来ることを目標にしなくても大丈夫です。飼い主さんの呼びかけが、猫にとって安心できる合図として積み重なると、ふとした瞬間に近づいてくれる場面が増えていくかもしれません。
文/ねこのきもちWeb編集室 監修/いぬ・ねこのきもち獣医師相談室
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