帰宅時に愛猫が出迎えてくれたり、そばに寄ってきてゴロンとおなかを見せてきたりすると、嬉しい気持ちになりますよね。いったい猫は、どんな気持ちでこのような行動をとっているのでしょうか。
今回は、猫心理学者の高木佐保先生に、猫の気持ちに関する疑問に答えていただきました。
帰宅すると出迎えてくれるのはなぜ?
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ねこのきもち投稿写真ギャラリー
飼い主さんを待ち構えていた、と思いたいところですが、もしかすると飼い主さんの向こうに“ゴハン”や“遊び”を見て、その期待から反応しているのかもしれません。とくにいつものゴハンの時間に近い場合は、「おなかが空いた」と訴えているのでしょう。
飼い主さんが声をかけなくてもすぐに気づけるのは、足音などを聞き取っているからだと考えられます。猫の聴覚は非常に優れているため、人が聞き取れないようなかすかな音まで感知できるのです。
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名前を呼んでも返事をしてくれないのはなぜ?
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鳴いて返事をすることもあれば、そっぽを向くこともあり、猫は気まぐれ。名前を呼んでも鳴かないのは、返事をしても何かを得られるわけではないので、猫にとって「何もメリットがない」からです。
一方で、ふだんから名前を呼んでゴハンを与えるなどしていると、名前がゴハンの手がかりになるので、すぐに近寄ったり返事をしたりすることがあります。猫の気分によって反応が変わることもあるでしょう。
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ニャーと鳴くのは本来、母子間のコミュニケーション
もともと「ニャー」という鳴き声は、子猫が母猫に所在を示したり、何かを要求したりするときのコミュニケーションです。そのため成猫はあまり鳴きませんが、人と共生することで、人に対しては鳴くようになりました。これまでの研究で、小さいときから人と一緒にいる猫ほど鳴く傾向があるとわかっています。
なお、鳴き声だけが猫の返事ではありません。一見無反応に見えても、「耳をぴくっと動かす」「しっぽを揺らす」といった反応をすることもあるので、よく観察してみてくださいね。
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おなかを見せてくるのに、触ると嫌がるのはなぜ?
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猫は警戒しているときにおなかを出さないので、目の前でゴロンとするのは飼い主さんを信頼している証でしょう。つい「触ってほしいのかな」と思いがちですが、実際にはあくまでも「甘えたい」「かまってほしい」という気持ちを示すボディランゲージ。したがって、必ずしもおなかを触ってほしいわけではないのです。
猫がおなかを見せてきたら、まずは声をかけたり遊んだりして、要求に応えてあげて。おなかは皮膚のすぐ内側に内臓が詰まっている急所なので、多くの猫は触ると嫌がります。なかには触れられるのが好きな猫もいますが、なでるときはいきなりおなかを触るのではなく、腰や顔まわりから触ってあげるといいでしょう。
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クールで気まぐれなイメージの猫ですが、飼い主さんに対してさまざまな感情を表現しているようです。猫の気持ちをくみ取りながら、信頼関係をさらに深められるといいですね。
お話を伺った先生/高木佐保先生(猫心理学者 京都大学白眉センター/人と社会の未来研究院特定助教 猫研究集団「CAMP NYAN TOKYO」メンバー)
参考/「ねこのきもち」2026年6月号『先生教えて! 各分野のスペシャリストたちが全力回答 猫の一周まわって「なんで?」な話』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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