気まぐれな性格や脅威のジャンプ力、うらやましくなるほどの睡眠時間など……。猫の生態は不思議にあふれていて、長く一緒に暮らしていても「どうして?」と思うことがありますよね。
そこで今回は、猫の生態に関するさまざまな疑問を取り上げ、哺乳動物学者の今泉忠明先生にお答えいただきました。
猫はなんであんなに気まぐれなの?
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引用元:
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫はもともと、単独行動で生活する動物。犬などのように集団で助け合って生活する動物とは異なり、どんなことがあっても、基本的に自分だけでなんとかしないといけません。そのため、ひとつの気分に囚われていては生きていけず、気持ちをぱっと切り替える必要があるのでしょう。
また、周りに合わせて行動しないから、という視点でも考えることができます。群れを成さない猫は、人のように“空気を読む”ことはあまりありません。何をするにも自分次第で、1匹で生きていけるからこそ、自由気ままなのだといえます。
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好奇心旺盛な性格も一因に
猫の聴覚や嗅覚は人よりも発達しています。そのため、遊んでいる最中であっても気になる音やニオイをわずかでも感じ取ると、そちらに気を取られてしまうことが。それが人の目には気まぐれに見えるのでしょう。
また、猫は好奇心旺盛で探求心も強いので、見慣れないものや新しいものを見るとすぐに気になってしまいます。こういった点も、猫が気まぐれとされる理由といえるでしょう。
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猫はなんであんなにジャンプ力がすごい?
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野生時代の猫の狩りは、物陰に隠れて獲物を待ち伏せし、勢いよく飛び出して仕留めるスタイルでした。そのため猫の体には素早く・高くジャンプできる秘密がいくつもあります。
そのひとつが後ろ足の構造です。股関節からひざ、かかと、つま先までの複数の関節を支点に、ジグザグな構造になっています。背骨の関節も柔軟性に優れており、これらがバネのような役割を果たすことで、高いジャンプができるのです。
もうひとつの秘密は、筋肉。筋肉には収縮速度の速い「白筋」と、持久力に長けた「赤筋」があります。猫の筋肉は白筋が多く、ジャンプする際の瞬発力に一役買っています。ちなみに、犬の祖先は長い距離を走って獲物を捕らえていたため、赤筋のほうが多いんですよ。
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怖がったときにイカ耳になるのはなぜ?
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猫が恐怖を感じたとき、耳を伏せて横向きにピンと張る「イカ耳」。
一説には、大切な耳介(耳の内側の部分)を守っているともいわれています。耳がさらに後頭部側まで反り返るのは、おもに怒りを感じて威嚇・攻撃をするとき。猫社会では、これが「自分は怒っている」というサインになっていると考えられます。
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どうして日中ずっと寝ているの?
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狩猟動物である猫は、1日の2/3ほどを睡眠時間に充てています。狩りには瞬発力が必要で、多くの体力を使うので、暇さえあれば寝て体力を温存する必要がありました。そのため、猫を含む肉食動物は、一般的に睡眠時間が長い傾向があります。
現代の猫にも、こうした野生時代の睡眠スタイルが残っているのでしょう。むしろ、野生よりも睡眠時間が長い傾向にあるほど。これは、敵に襲われる心配がない快適な環境で暮らしているからだと考えられています。
とはいえ、猫の睡眠時間の約3/4(12時間前後)は、眠りの浅いレム睡眠。これは、睡眠中でも異変があればすぐに反応できるようにするためとされています。
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私たちを惹きつけて止まない猫の生態。不思議なしぐさや行動の謎が、少し解けたのではないでしょうか。
お話を伺った先生/今泉忠明先生(哺乳動物学者 日本動物科学研究所所長)
参考/「ねこのきもち」2026年6月号『先生教えて! 各分野のスペシャリストたちが全力回答 猫の一周まわって「なんで?」な話』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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