現代の飼い猫は同居猫のことを一緒に暮らす仲間だと思っていますが、その関係性は画一的ではなく、ときと場合によって仲がよかったり、悪かったりすることも。
今回は、「平等に遊ばせられない」「取っ組み合いに発展する」など、猫を複数飼いする飼い主さんから寄せられたお悩みを4つ取り上げ、獣医師の椎木亜都子先生に解決策や対応方法などをアドバイスいただきました。
お悩み1:若い2匹を平等に遊ばせるのが難しい
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まずは、五郎丸くん(オス・3才・セルカークレックス/人にも猫にも友好的)と、ももちゃん(メス・2才・ブリティッシュショートヘアー/人にも猫にも塩対応)の2匹を飼っている飼い主さんのお悩みをご紹介します。
「遊びたい盛りの若い2匹ですが、おもちゃを使って一緒に遊ばせることはできず、五郎丸→ももの順で相手になっています。ももを遊ばせていると五郎丸が割り込み、ももが『私が遊んでいるでしょ!』といわんばかりに怒ることも。平等に遊ばせるにはどうしたらいいですか? ちなみにももは、1匹遊びも上手です」(M.Tさん)
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先生の回答「2匹を別の部屋で遊ばせるのがベスト」
飼い主さんは2匹一緒に遊んだら楽しいと思いがちですが、活発でダイナミックに動くオスに、メスがドン引きするケースも多いもの。遊びたい盛りの年齢なので、1匹ずつ存分に遊ばせたいですね。
ももちゃんは1匹遊びが上手とのことなので、電動おもちゃを試してはいかがでしょうか? 飼い主さんが五郎丸くんと遊ぶときに、同時にももちゃんも遊べたら平和かもしれませんよ。
お悩み2:“姉”にスルーされる“妹”がかわいそう
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次にご紹介するのは、まやちゃん(メス・8才・アメリカンショートヘアー/好奇心旺盛、活発)と、ももちゃん(メス・4才・アメリカンショートヘアー/甘えん坊、おっとり)のメス2匹を複数飼いする飼い主さんのお悩み。
「同じ猫種でメス同士なのに、まやは体重4.3kg、ももは8kgと差があります。ももが無邪気に飛びかかると、まやは鳴き叫ぶことも。ももは、まやを姉のように慕っている(?)のにスルーされることも多く、かわいそうじゃありませんか? ふだんはベッタリくっつくことはありませんが、並んで寝たり、食事したりはしています」(Y.Hさん)
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先生の回答「体格差があるため、少し怖いのかも」
2匹は体格差があるので、ももちゃんは軽いちょっかいのつもりでも、まやちゃんには少し怖いのかもしれません。そのため、かわいそうなのはむしろ、まやちゃんのほう。
体の大きなももちゃんが入れないような入り口サイズのハウスなどを用意して、逃げ場をつくるといいでしょう。あとは、ももちゃんが退屈しないよう、ダイエットも兼ねて飼い主さんが遊び相手になってあげてくださいね。
お悩み3:お尻のニオイかぎから、取っ組み合いに発展
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続いてご紹介するのは、リリーちゃん(メス・12才/甘えん坊、ビビリ)と、ももたくん(オス・9才/超ビビリ)と、チャオくん(オス・2才/人も猫も好き)の3匹を複数飼いする飼い主さんのお悩み。
「3匹とも、同居猫のお尻のニオイをかぎたがります。とくに、しつこくかぎたがるのは、ももた。かがれるほうは不快なのか、ときどき取っ組み合いに発展。その様子は遊びか、ケンカか、運動か、私にはわかりません。猫同士、お尻のニオイかぎから取っ組み合いになるケースって多いものですか? たまに年長のリリーが鳴き叫ぶことも……」(M.Yさん)
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先生の回答「取っ組み合いに発展するのは珍しいケース」
お尻のニオイには「個体情報」が含まれていますが、気心の知れた猫同士でかぎたがるのは、肛門線やお尻のウンチのニオイが気になるのかも。
しつこくかがれて怒る→取っ組み合いに発展していると考えられますが、よくあることではありません。ケガをさせないよう、2匹の目の前におもちゃを投げるなどして、気を引いて止めましょう。
お悩み4:オス3匹、じゃれ合いかケンカかわからない
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最後は、風太くん(オス・7才/超マイペース)、虎太郎くん(オス・10才/甘えん坊将軍)、吟くん(オス・5才/超ビビリ、我が強い)の3匹のオス猫を複数飼いしている飼い主さんのお悩みをご紹介。
「家に迎えた当初は風太も吟も、虎太郎に遠慮していたのに、いつしか雑な扱いをするように。いきなり飛びかかってケリケリしたり、頭をしばいたり。虎太郎もやられっぱなしではなく、イカ耳でにらんで威嚇することも。これはじゃれ合い? それともケンカ? ケガをしたことはありませんが、毛が飛び散ることがあり、そのときは止めに入ります」(S.Mさん)
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先生の回答「オス同士の激しいじゃれ合いでしょう」
体が大きなオス同士はじゃれ合いでも動きが激しく、ケンカに見えがちです。風太くんも吟くんも子猫気分で“お兄ちゃん”格の虎太郎くんにじゃれついているのでしょう。虎太郎くんも本当に嫌なときは威嚇しているので、ふだんは広い心で“弟”の相手をしているのでは。
頼れるボス猫なので、飼い主さんがスキンシップしながら「いつもえらいねー」と労ってあげてください。
猫の複数飼いは、猫同士の相性がよくうまくいくケースもあれば、相性が悪く一緒の部屋で暮らせないケースもあります。どの猫もストレスなく暮らせるよう、猫同士の関係性に合った生活環境を整えてあげたいですね。
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お話を伺った先生/椎木亜都子先生(獣医師)
参考/「ねこのきもち」2026年10月号『同居猫との関係、このままで大丈夫?にアンサー 複数飼い お悩み相談室』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありません。
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